当院に関するQ&A

外来一般

  • Q.初診の予約は必要ですか?

    A.初診は予約制ではありませんので、ご都合の良い日時に直接医院にいらしてください。まず問診票を記載していただいてからの診察になります。診察の順番は受付順です。

  • Q.再診は予約制ですか?

    A.妊婦健診や定期通院の方は、患者さんの集中を避けるために次回来院日と大まかな診察日時を決めています。厳密な予約制ではありませんので、日時を変更する場合も特に電話連絡などは不要です。不定期通院の方や何か症状がある方の再診の場合は特に予約はありませんので直接来院してください。

  • Q.家族も一緒に診察室に入れますか?

    A.通常時はご家族・お子様も一緒に診察室に入れます。ただし、感染症の流行時などは院内に入れるのは診察を受けるご本人のみとさせていただいています。

  • Q.心配な症状があるときに電話での問い合わせは可能ですか?

    A.診察を受けるべきかどうか判断に迷っている方からお電話をいただく機会が多いですが、やはり直接診察をしないと判断をするのは難しいというのが正直なところです。ですので、心配な症状がある方は電話ではなく、診療時間内に医院を受診していただくのが良いと思います。(ただし、発熱など感染症を疑う症状がある場合は直接来院せずに事前にお電話でご相談ください。)

産科外来

  • Q.妊婦健診の内容・料金について教えてください。

    A.当サイトの「外来のご案内」に詳細が書いてありますのでご覧ください。

  • Q.他院で妊娠の診断を受けている場合、紹介状は必要ですか?

    A.妊娠初期に1~2回診察を受けただけで予定日もまだ確定していないような場合は特に紹介状は必要ありません。①不妊治療後の妊娠の場合。②超音波検査で予定日を計算している場合、③初期の血液検査が済んでいる場合などは紹介状・検査データなどをもらってきてください。

  • Q.母子手帳はいつもらいに行けばよいですか?

    A.当院では、超音波検査で胎児の心拍が確認できた後に母子手帳をもらっていただくよう指導しています。

  • Q.赤ちゃんの性別はいつごろわかりますか?

    A.元来は妊娠中に胎児の性別を妊婦さんに伝えることは推奨されていませんでしたが、現在はほとんどの産婦人科で性別をお伝えしていると思います。今は超音波診断装置の解像度も向上したので早い週数でも性別がわかることが多いですが、当院では(知りたい方には)妊娠20週以降に性別をお伝えしています。理由としてはその方が判定に間違いが少ないことと、現在でも性別によって中絶を考えていらっしゃる方がゼロではないためです。早く性別を知りたいというお気持ちはわかりますが、妊娠20週で判明してもまだ出産までは5か月ありますので、それまでは楽しみにしていてください。

  • Q.超音波で赤ちゃんを見るとき、赤ちゃんの大きさはどうやって計算しているのですか?

    A.妊娠中期より超音波で赤ちゃんの「推定体重」を計算しますが、これはあくまで「推定」であり、実際の体重を計算しているわけではありません。①赤ちゃんの頭の幅・②腹囲・③大腿骨の長さの3つを計算式に入れて推定体重を予測しています。誤差が10%ぐらいあると言われていますので、予定日近くになると「前の健診のときより推定体重が減ってしまった」ということも起こりえます。また、「産まれたら推定体重よりもだいぶ大きかった」とか「小さかった」ということはよくあります。なお、赤ちゃんの身長は計測できません。

  • Q.胎児スクリーニングではどのような項目を見るのでしょうか?

    A.当院では妊娠20週~22週ごろに超音波検査にて胎児と付属物の形態スクリーニングを行っております。観察するのは(1)頭頚部・脳、(2)心臓・肺、(3)消化管、(4)腎臓・膀胱・生殖器(5)脊椎・四肢、(6)胎盤・臍帯・羊水の6カテゴリーです。

    主な標準観察項目は以下の通りです。

    (1)頭頚部・脳…脳室拡大・水頭症の有無、小脳、大槽拡大の有無など

    (2)心臓・肺…心軸・心横径、四腔断面・三血管断面、左室・右室流出路など(レベルⅠスクリーニング)

    (3)消化管…胃泡の位置、消化管拡張の有無など

    (4)腎臓・膀胱・生殖器…腎盂拡張の有無、生殖器の判別など

    (5)脊椎・四肢…脊椎突出病変の有無、四肢短縮の有無など

    (6)胎盤・臍帯・羊水…胎盤の位置、臍帯血管の本数、付着部位、羊水量異常の有無など

    それぞれにおいて異常所見が示唆された場合は胎児診断の専門施設にご紹介します。なお、心臓に関しては多くの種類の先天性心疾患があり診断が最も難しいため、当院での診断が難しい場合は心臓・循環器の専門施設に紹介して診断をしていただいておりますが、胎児期の診断が困難なものも多く、産まれてから異常が疑われて専門施設に紹介となることもあります。
    また、合指症や多指症などの四肢の指の疾患も正確な診断が難しく、産まれてからの診断でも問題無い事から当院では指の本数まではスクリーニングをおこないません。ダウン症などの染色体異常は超音波検査のみでは診断が難しいため、ご希望の方には出生前診断をおこなっている施設をご紹介しています。

     

    ⚫︎当院で胎児スクリーニングされたおもな疾患

    (1)頭頚部・脳…小頭症、脳瘤、脊髄髄膜瘤(キアリ奇形)、脳室内脈絡叢嚢胞、頭蓋形成不全、無頭蓋症、嚢胞性ヒグローマ、口唇口蓋裂

    (2)心臓・肺…ファロー四徴症、両大血管右室起始症・心室中隔欠損症、単心室・大動脈縮窄症、左心低形成症候群、胸水症、胎児不整脈、先天性門脈体循環シャント

    (3)消化管…腸管拡張症(回腸閉塞)、十二指腸拡張症、腹水症

    (4)腎臓・膀胱・生殖器…水腎症、多嚢胞性異形成腎、卵巣嚢腫、陰嚢水腫、総排泄腔

    (5)脊椎・四肢…仙尾部奇形腫、四肢短縮症

    (6)胎盤・臍帯・羊水…前置胎盤、前置血管、単一臍帯動脈、臍帯嚢胞、臍帯卵膜付着・遊走血管、羊水過多症、羊水過少症(ポッター症候群)
    (7)その他・・・腹壁破裂、胎児水腫、胎児共存奇胎

  • Q.4D超音波はおこなっていますか?

    A.4D超音波検査とは通常の二次元の超音波画像を立体的に再構成して画面にうつすもので、当院では「赤ちゃんの顔を立体的に見たい」という妊婦さんの要望にお応えして妊娠20~22週頃におこなっています。ただし、赤ちゃんの向きや体勢によっては全く顔が見えないこともありますのでご了承ください。(4D超音波は時間がかかるため、妊娠中にできるのは上記の1度のみです。)

  • Q.超音波の画面を写真や動画に撮ってもいいですか?

    A.どうぞご自由にお撮りください。

  • Q.出生前検査はおこなっていますか?

    A.当院では、胎児の染色体検査や血清マーカー検査などの“いわゆる出生前検査”はおこなっておりません。出生前検査には倫理的な問題も含めて様々な議論があるのはご承知のことと思いますが、出生前検査を検討されている方には内容・実施施設などを記載したプリントをお渡しして、ご希望の場合にはしかるべき施設にご紹介しています。

  • Q.どこで出産するかはいつごろまでに決めればよいのでしょうか?

    A.ご妊娠が判明したばかりですと、まだ「どこで産むか」ということまでは決められていないと思います。個人病院で出産する、総合病院で出産する、里帰り出産にする、などいろいろな選択肢があります。出産の前後をご主人さんとともに過ごしたいのか、あるいはご実家のご両親の援助を受けるために帰省して出産するのか。そのあたりはご家族でよく話し合ってお決めください。

  • Q.当院の分娩予約はいつからできますか?

    A.当院での分娩予約を希望の方は、院長が問診・診察のうえ当院で分娩可能かどうか判断していますので、妊娠検査薬で妊娠が判明したらまず外来を受診してください(妊娠検査薬が陽性に出ていれば、超音波検査でまだ「胎嚢」が見えていなくても分娩予約はできます)。

    なお、当院では分娩予約数を月30~35名程度に制限しているため、当院での分娩を希望される場合はなるべく早めの予約をお勧めいたします(分娩予約は先着順ですので、既定の人数を超えた場合は「キャンセル待ち」となりますのでご了承ください)。 ※当院未受診の方の電話での分娩予約は承っておりませんが、一度受診された後は電話で分娩予約をすることも可能です。

  • Q.当院への里帰り出産を希望する場合はどうすればよいですか?

    A.当院での分娩予約希望の方は、院長が問診・診察のうえ当院で分娩可能かどうか判断していますので、里帰り分娩の場合もまず妊娠初期にご本人が受診して下さい。(ただし、遠方にお住まいで妊娠初期に当院を受診するのが困難な場合に限り、ご家族の代理受診でも構いません。その場合、ご本人にお近くの産婦人科で妊娠の診断を受けていただき、紹介状をご家族にお持ちいただく形としています。) その後、妊娠20週ごろに一度受診していただいて出産に関する諸手続きを行います。
    実際にご実家に帰ってきて当院での健診が始まるのは妊娠32週からですので、それまでにご実家に帰ってきてください。

  • Q.他の病院への里帰り出産を考えている場合、当院での健診は可能ですか?また、何週ぐらいまでに実家に帰ればよいですか?

    A.近隣にお住いの方でしたら、妊娠30~32週ごろまでは当院で健診可能です。妊娠32~34週からは出産される病院で健診を受けてください。 (注)外来患者数などの関係で、分娩される病院が総合病院の方は当院では健診を行っておりませんのであしからずご了承ください。

  • Q.里帰り出産のメリットとデメリットについて教えてください。

    A.里帰り出産のメリットは、特に初めてのお産の方にとってはわからないことが多いと思いますので、出産を経験されている親御さんのもとで出産に臨み、退院後もご実家でいろいろ育児のことを教わったり、ときには親御さんに赤ちゃんの面倒を見てもらって身体を休めたりできることなどだと思います。

    一方、デメリットとしては、まず妊娠後期から長期間ご夫婦が別々に暮らすことになるので旦那さんが奥さんと一緒にお子さんの誕生を迎える準備ができにくくなることや、生まれて1か月間の赤ちゃんの成長をご夫婦で一緒にみられないことがあります。また、精神面の不安など何らかの事情で保健師さんのフォローが必要になった場合、自治体の保健師さんの間での連携・情報共有がどうしてもうまくいかない場合があります。また、妊娠経過自体もすべての方が全く順調に進むわけではないため、胎児の発育不全や胎盤の位置が低い場合、切迫早産の場合などは里帰り出産自体が難しくなったり、出産する病院を変更しなければならなくなる場合もあります。 以上のようなメリットとデメリットを考慮して出産される場所を検討されるとよいと思います。

  • Q.当院での出産を希望していますが、何か問題があった場合は大きな病院に転院になるのでしょうか。

    A.多くの方は特段問題がなく出産まで経過されますが、中には妊娠中に何らかの問題が起きることがあります(切迫早産、妊娠高血圧症、妊娠糖尿病、前置胎盤など)。当院で対応が難しい病状が現れた場合には、近隣の総合病院か、もしくは区外の大学病院などに転院のお願いをする場合があります。 (緊急の場合には、東京都の周産期搬送システムに従って転院先を調整していただく場合があります。)

婦人科外来

  • Q.子宮がん検診はおこなっていますか?

    A.杉並区の子宮頸がん検診、自費の子宮頸がん検診はお受けいただけます。詳しくは「外来のご案内」の該当ページをご参照ください。なお、「子宮体がん検診」は検診としておこなわれるものではなく、特に閉経後の方で不正出血があった場合などに保険診療として検査がおこなわれることが一般的ですが、ご希望の方には自費で検査を行っています。

  • Q.乳がん検診はおこなっていますか?

    A.乳がん検診は専門外のため当院ではおこなっておりません。

  • Q.避妊薬(ピル)や緊急避妊薬(アフターピル)の処方はできますか?

    A.可能です。料金に関しては「外来のご案内」のページをご参照ください。

  • Q.大事な用事があるので月経の日を移動したいのですが、薬を処方してもらえますか?

    A. 可能です。「プラノバール」というホルモン剤を必要な日数分処方いたします。(保険の適用外のため、自費診療となります。)

  • Q.不妊症や不育症の検査や治療はおこなっていますか?

    A.当院は専門外のため不妊症や不育症の検査や治療はおこなっておりません。ご希望の方にはしかるべき専門の病院やクリニックをご紹介しています。

入院・出産・手術

  • Q.陣痛が来た場合、破水した場合はどこに電話すればいいでしょうか?

    A.通常の代表電話(03-3333-2305)にお電話ください。

  • Q.休日や夜間に陣痛が来た場合、病院の入り口は普段と同じですか?

    A.同じです。医院に到着したらインターフォンでスタッフにお声掛けください。

  • Q.夫、家族の立会い出産はできますか?

    A.当院ではご主人さんのほかに親御さんや上のお子さんの出産立会いも可能です(大人の方は3名までの人数制限があります)。ただし、上のお子さんが立会いをされる場合は他にどなたか大人のご家族も立会われるようにしてください。

  • Q.立会い出産の手順について教えてください。

    A.
    ①陣痛が来てご本人が入院される時の手順
    ・ご本人が入院されてから出産まで、ご家族の方もそのまま付き添い可能です。
    ・陣痛がまだ本格的でない場合、破水のみの場合、ご家族は一旦ご帰宅頂いてご自宅などで待機していただいても構いません。(出産が近づきましたらスタッフからお電話いたします。)
    ②立会いの方があとから来院されたときの手順
    ・外来診療中の場合・・・1階の受付に立会いにいらした旨をお声掛けください。
    ・時間外の場合・・・医院入口のインターフォンを鳴らしてください。
    ・医院入口で検温と手指の消毒をおこない、スリッパに履き替えて2階の分娩室までおいでください。(※出産の方が複数重なっている場合、「分娩室」の奥の「手術室」で出産される場合もありますので、お間違えにならないようにご注意ください。)
    ③発熱されている方や風邪症状がある方は出産の立会いはできません。
    (特に上のお子様は来院前に必ず体温を測り、無理な立会いはおやめください。)

  • Q.入院中は母児同室ですか?

    A.入院のお部屋は全室個室で、母児同室です。

  • Q.出産後、夫や上の子供も一緒に病院に泊まることは出来ますか?

    A.
    通常個室:大人の方(ご家族)1名のみ、産前産後のサポート目的での宿泊が可能です。各部屋にご家族用の簡易のソファーベッドが備え付けてありますが、掛布団などはありませんのでご持参いただいております。(注:8時~14時の間は産婦さんの疲労回復や授乳指導のため一旦退室をお願いしております。)

    特別室(和室):大人のご家族1名+上のお子さんの宿泊が可能です。ご家族の宿泊用の布団一式がお部屋にございます(別途の宿泊料金はかかりません)。特別室は8時~14時の間もご家族がお部屋に滞在可能です。

  • Q.特別室の予約はできますか?

    A.ご出産前に特別室利用のご希望はお聞きしておりますが、事前予約制ではありません。陣痛が来て入院したときに特別室が空いていれば利用できますが、空いていなかった場合は先に入られていた方が退院されてからのご利用となります。

  • Q.無痛分娩はおこなっていますか?

    A.当院では無痛分娩はおこなっておりません。

  • Q.帝王切開の手術はできますか?

    A.できます。手術は2名で行いますので、帝王切開の場合は連携している医院の先生に応援をお願いしています。

  • Q.妊娠中絶の手術はできますか?

    A.当院では中絶手術はおこなっておりません。あしからずご了承ください。

  • Q.分娩費用はいくらぐらいですか?

    A.通常個室の場合、おおよその分娩入院費用は、初産婦さんは約58.9万円、経産婦さんは約54.9万円です。特別室にご入院の場合、おおよその分娩入院費用は、初産婦さんは約62.5万円、経産婦さんは約57.9万円です(※産科医療補償制度の掛金を含む)。

    分娩の行われた時間帯や曜日による時間外加算や休日加算などの追加料金はありませんが、分娩日以前から入院されていた場合は、日数分の入院料(1日14,000円~24,000円)が加算されます。
    ※「出産育児一時金の受取代理制度」をご加入の健保組合に事前に申請をしておくと、出産育児一時金の分(原則50万円)が入院費用から差し引かれますので、窓口でお支払いいただく費用がその分安くなります。

    ※くわしくは当サイトの「分娩費用について」のページをご覧ください
    toyoshima-sanfujinka.com/home/patient/#03anc05

  • Q.帝王切開の場合の入院費用はいくらぐらいですか?

    A.予定帝王切開の場合は、手術当日の朝に入院し、7日後に退院となります(合計8日間)。健康保険が適用になりますので、保険の自己負担分(約10万円)を合わせた入院費用は約65万円です。
    緊急帝王切開の場合も手術後7日目に退院ですが、手術前に陣痛で入院していた場合は日数分の入院料が加算されます。予定帝王切開の場合よりも入院費用は若干高くなります(※帝王切開の場合は保険適応のため、手術の行われた日や時間によって時間外・深夜加算や休日加算が適用されます。)。

     

  • Q.出産費用は高額医療費の払い戻しの対象になりますか?

    A.通常の分娩は自費(保険外)診療のため高額療養費の払い戻し対象にはなりませんが、帝王切開の場合などは保険が適用されるため、高額療養費の払い戻し制度の対象になる場合があります(帝王切開の入院の場合、保険適用分の自己負担金はおよそ10万円程度です)。通常は、いったん自己負担金を医院にお支払いいただいた上で、ご加入の健康保険組合に高額療養費の支給申請書を提出すると、審査のうえで健保組合から療養費が支払われますが、あらかじめ高額療養費の「限度額適用認定証」の発行を健保組合に 申請して入院時にご提出いただいた方は、高額療養費の適用分を減額して計算することが可能です。

  • Q.お産に関連した物品で、病院で購入できるものはありますか?

    A.骨盤ベルト、授乳用ブラ、産後用ショーツ、搾乳器、乳頭保護器などいろいろ販売していますので、詳しくは入院中にスタッフにお尋ねください。