2021.03.22
A.一般に、妊娠30週の時点で「逆子(さかご)」(骨盤位)のケースは15-30%ですが、そのうち9割は頭が下に回ると言われており、妊娠末期まで「逆子」なのは5%前後です。
当院では、妊娠32週前後で「逆子」が治っていない場合には「胸膝位」という、「逆子が治りやすい」といわれている姿勢をとることをお勧めしています(ただし、効果ははっきりしていません))。
それでも「逆子」が治らない場合は、「外回転術」といって妊婦さんのおなかの上から用手的に胎児を回転させる方法もありますが、胎児心拍の悪化や胎盤早期剥離といった合併症の危険もあり、成功率は5割ぐらいです。 妊娠末期(37週以降)まで「逆子」が治らなかった場合、当院では帝王切開による分娩にしています。