Q.ビタミンK2シロップは何のために飲むのですか?

2025.03.31

A.ビタミンKの不足による出血症を予防するために飲みます。新生児ではさまざまな理由によりビタミンKが不足しやすい状態にあります。

母乳栄養の場合は、母乳中に含まれるビタミンKはお母さんの食事や栄養状態、内服薬などの影響を受け、特に不足しやすくなります。ビタミンKが不足すると血液を固まらせる働きが弱くなるため、出血しやすい状態となり、赤ちゃんが消化管出血や頭蓋内血を起こす危険性があります。これをビタミンK欠乏性出血症とよんでいます。

出血の場所と症状は日齢に応じて変化し、生後数日では消化管出血や皮膚への出血が起きやすく、吐血・下血、皮下出血といった症状がみられますが、生後1カ月を超えると頭の中に出血しやすくなります。頭蓋内出血といい,活気の低下や痙攣、神経学的後遺症を合併する場合もあり注意が必要です。そのため、予防が大変重要になってきます。

ビタミンK欠乏性出血症は、生後早期からのビタミンK補充により発症をほぼゼロに抑えることができます。出生後、産科退院時、1か月健診と、その後は母乳栄養の程度に応じて毎週1回ビタミンK2シロップを生後3カ月まで飲むことで防ぐことができます。

また、お母さんの食事の中に、ビタミンKを多く含む食品(例えば納豆や緑黄色野菜)を積極的に取り入れることも心がけてください。