Q.妊婦に接種するRSウィルスワクチンについて教えてください。

2025.03.31

A.RSウィルス感染症は小児によくみられる感染症で、生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%が初感染します。初期症状は鼻閉・鼻水・くしゃみなどですが、下気道(気道の奥)まで感染すると咳・呼吸困難・喘鳴などが生じ、場合により肺炎や急性脳症などを起こすこともあります。

RSウィルスワクチンを妊婦に接種することにより、中和抗体が胎盤を通じて胎児へ移行することで、乳児におけるRSウィルスを原因とする下気道疾患を予防します。生後6か月までの重度のRSウィルスに関連した下気道感染症に対しての有効性が証明されています。

当院では妊娠30週~34週での接種をおこなっていますので、接種を希望される方は、時期が近くなりましたら健診の際に受付にて接種を希望する旨お申し出ください。