2021.03.22
A.妊娠すると、出産に備えてホルモンの影響で骨盤の靱帯が緩むため、腰痛が起きやすくなります。さらに、赤ちゃんが大きくなるのにともなって重心が前に移動するため、お母さんの背骨や骨盤にかかる負担も徐々に大きくなってきます。ご自分でできる予防法としては、①なるべく上体を反らさずにまっすぐの姿勢を心がけること、②長時間立ちっぱなしや座りっぱなしなどの腰に負担をかける行動を避けること、③ストレッチやヨーガなど適度な運動を行うことなどがあります。また、骨盤を支える妊婦さん用のベルトも腰痛防止に効果がありますので着用をおすすめしています。マッサージや鍼灸などを受けていただいても構いません。 ※湿布に関しては、「非ステロイド系抗炎症薬」が含有されているもの(インドメタシン、ロキソプロフェン、フェルビナクなど)は胎児の血管に悪影響がありますので使用しないでください。使用しても比較的安全といわれているのは「サリチル酸」系を主成分とした湿布です。市販の湿布を購入する場合は、上記のことをふまえて薬剤師さんに相談して購入されることをおすすめします。