出産
・産後のQ&A

  • Q.赤ちゃんは予定日ピッタリに産まれるものなのでしょうか?

    A. 予定日はあくまでも目安なのでピッタリに産まれるとは限りませんが、だいたい予定日の前後1週間に産まれることが多いです。(もちろんそれより早まったり遅れることもあります。)
    予定帝王切開の場合は、出産予定日の2週間ぐらい前に手術をします。

  • Q.分娩の際に、会陰切開はしますか?

    A. 当院では、初産婦さんでも経産婦さんでも、必ずしも一律に会陰切開をするとかしないとか決めてはいません。初産婦さんでもじゅうぶんに会陰の伸びが良くて切開の必要が無さそうであれば切開をしませんし、経産婦さんでも会陰の伸びが悪かったり、赤ちゃんの状態により早くお産にした方がいい場合は切開をします。もし、「なるべく切開をしてほしくない」とか、「変に裂けたりするよりは切開をしてほしい」など、ご希望がある場合はあらかじめ助産師にお伝えください。

  • Q.吸引分娩や鉗子分娩になるのはどのような場合ですか?

    A. 陣痛が来て分娩が進行し、赤ちゃんがもうすぐ出そうなところまで来ているけど止まってしまったという場合、同様にもうすぐ出そうなところで胎児の心拍が悪化してしまって速やかに出した方がいい場合などは、「吸引分娩」(吸引器を赤ちゃんの頭にくっつけて引っ張る方法)や、「鉗子分娩」(鉗子という道具で赤ちゃんの頭をはさんで引っ張る方法)を行うことがあります。

  • Q.帝王切開になるのはどのような場合ですか?

    A. 当院で帝王切開になる方の適応は、「選択的帝王切開」(あらかじめ日にちを決めて陣痛が来る前にする帝王切開)」の場合はほとんどが「帝王切開の既往」か「骨盤位妊娠(逆子)」です。
    「緊急帝王切開」になるのは、陣痛が来て分娩が進行していたが途中で止まってしまう「分娩停止」、いろいろな原因で分娩進行中に胎児の心拍が悪化してしまう「胎児機能不全」などの場合です。
    ちなみに、当院の分娩における帝王切開は約10%です。

  • Q.出産後、退院してすぐに遠方の実家に帰っても大丈夫でしょうか?

    A. 結論から言いますと、出産してすぐに遠方のご実家に帰るのはお勧めしません。
    お母さんは、退院後に悪露(出血)が増えたり、創部のトラブルが起きたりする可能性があります。また、分娩の時に血圧が上がった場合は退院後も血圧チェックや採血に来ていただく場合があります。
    赤ちゃんは、小さめに生まれた場合や哺乳が不良な場合などに体重測定に来ていただいたり、黄疸のチェックなどで早めに受診していただく事もあります。
    もし産後すぐに遠方のご実家に帰られてしまった場合、そのような場合に当院を受診できないため、お近くの初めての病院を受診していただくことになりますが、出産・産後の経過がわからないという理由で診察を断られてしまう可能性もあります。ですので、お母さんも赤ちゃんも退院から1か月健診までの間は何かあった場合にすぐに当院を受診できる場所にいていただいた方が安全です。
    (ご家族のお手伝いなどの関係でどうしても産後すぐに実家に帰りたいという方は、出産自体を里帰り出産にした方が良いかもしれません。)

  • Q.もうすぐ産後1か月たちますが、なかなか悪露の出血がとまりません。

    A. 1か月健診ぐらいではまだ赤い(血性の)悪露が出ている方の方が多いぐらいなので、少量の出血であれば特に心配ありません。ただし、出血の量が多い場合は早めに診察にいらしていただいた方がよい場合もあります。

  • Q.授乳中に新型コロナウィルスのワクチンを接種することはできますか?

    A.授乳中の方でも新型コロナウィルスのワクチンを接種することができます。
    ワクチン接種後の母乳移行について調べた研究では、ワクチン成分そのものは母乳に検出されませんでした。(万が一多少のワクチン成分を含んだ母乳を赤ちゃんが飲んだとしても、赤ちゃんに悪影響が及ぶ事は考えられません。)
    一方、授乳中にmRNAワクチンを受けた方の母乳中に新型コロナウイルスに対する抗体が確認されており、こうした抗体が授乳中の子供を感染から守る効果があることが期待されています。
    もしワクチン接種後に発熱や疼痛などの副反応が出た場合は、アセトアミノフェン(カロナールなど)、非ステロイド性抗炎症薬(ロキソプロフェンなど)ともに安全に使用できます。