妊婦健診について
なぜ、妊婦さんは定期的に健診を受けなければならないでしょうか?
それは、妊娠の色々な時期に、色々な異常が発生する可能性が有り、それをなるべく早く見つけて、
しっかりと対処するためです。 また、健診を重ねる事によって妊婦さんと産科スタッフとがお互いに、
理解と親しみをを深める事ができるのも大事なことだと考えています
健診の内容
ほぼ毎回行うのは、血圧測定、体重測定、尿検査、超音波検査です。
尿検査では、タンパクや糖が出ていないか調べて、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病の傾向が無いかを
チェックします。血圧が高くなってきた場合は、妊娠高血圧症の可能性がありますが、病院だと
緊張して血圧が高くなってしまう方もいますので、そのような方には自宅での血圧測定をおすす
めしています
妊娠初期
初診では、超音波検査をおこない、正常に妊娠しているかどうかを確認します。 妊娠8〜10週
前後になったら、排卵日や胎児の大きさから、予定日はいつかを確定します。また、必要な血液
検査(貧血、血糖値、いろいろな感染症のチェックなど)や子宮頸がん検診もこの時期に行います。
妊娠中期
超音波検査で、胎児の発育のチェックのほか、心臓などの臓器に異常が無いか調べます。
また、胎盤の位置の確認や、子宮頸管長の測定によって早産の傾向がないかどうかを調べます。
胎盤の位置が低い(子宮口に近い)場合には前置胎盤や低位胎盤の可能性がありますので、
場合によっては高次病院への紹介が必要な場合もあります。
妊娠後期
超音波検査では、胎児発育のチェック、羊水量のチェックなどを行います。骨盤位(逆子)の
場合は、逆子を治す体操の指導をします。妊娠37週〜38週ごろからは毎回「内診」をおこない、
子宮口の状態や、赤ちゃんの頭が骨盤の入り口に入り込んできているかを診察します。予定日を
過ぎた場合は、赤ちゃんの心拍や子宮の収縮をモニタする「ノンストレステスト」という検査を
行うことがあります。予定日を1週間以上過ぎた場合は、分娩誘発のための入院の相談をします。
里帰り分娩の方へ
当院の近隣にお住まいで、分娩は遠方のご実家近くで里帰り分娩をされる方は、妊娠30週~32週
ごろまでは当院で健診が可能です。(妊娠34週以降は分娩をする病院で健診を受けてください。)
但し、里帰りの方でも「ハイリスク妊娠」の場合は当院では健診ができません。
どのような方が該当するかについては、「分娩予約について」のページ(下記)をご参照ください。
http://toyoshima-sanfujinka.com/home/hospitalization-and-childbirth-guide/77/